Amazonはネットビジネスのプラットフォームとして最高峰であり、いまやどんな商品でも買えます。
そんなAmazonでせどりや物販をしていて儲かるのでしょうか?
儲かるの基準は人それぞれあると思いますが、私の基準では「儲かります」。
当然、儲けるためには努力や苦労、もっといえば辛いこともあります。
そこで、私がAmazonせどりをやっていて辛いこと5選を書いていきます。
目次
1.Amazon本体がカートを譲ってくれない
仕入れするときはもちろんAmazon本体の有無を確認します。
Amazon本体がいる場合は「keepa」というツールを使って仕入判断をしています。
・どういう頻度で在庫復活しているか?
(常に本体がいたり在庫復活が早い場合はカート取得が難しいですが、復活までの期間が長かったり出品を停止している場合は狙い目です)。
・カート取得率は何%か?
(わたしは70%をひとつの仕入基準にしています。70%以下なら他の条件次第、80%以上ならカート取得は無理だと諦めます)。
・最安値と最高値はいくらか?
(これは結構上下差がある場合が多いです。注目するのは最安値で、最安値までは価格追従してくると考えておきましょう)。
こういった判断をしていても仕入を誤り、Amazonがカートを譲ってくれない商品を仕入てしまう場合があります。
例えばこの商品です。
5月現在の価格は「14,230円」でAmazonがカートを取得しています。
次にこの商品の発売日(赤枠)を見ると「2021年11月18日」となっています。
つまり、この商品はまだ新商品で、この時点ではAmazonの有無が分からないのです。
次にこの商品の2月時点での価格(青枠)を見ると「19,800円」です。
つまりわずか3ヵ月ほどで「5,570円」値下がりしているのです。
わたしが仕入れた時の目安も19,800円くらいだったので、「Amazonがいても利益は取れるだろう」と踏んでいました。
しかし、現実はAmazon価格で売ると当然赤字です。
Amazonのカート取得率が高く、カートを譲ってくれない商品を仕入てしまうと辛い現実が待っているということです。
対処方法は、Amazonの在庫が切れるのを待って一気に売ってしまうことです。
こういう大型商品は自己発送にし、在庫が切れたタイミングで売り切ることです。
自己発送であれば在庫保管料はかかりませんし、販売するタイミングロスもありません。
FBA倉庫に入れてしまうと在庫保管料がかかり、いつ売れるかも分からないので気持ちばかりが焦ります。
Amazonからの在庫返送料は格安(何十円単位)ですので、一旦在庫を引き上げた方が無難かもしれません。
いずれにしてもAmazon本体がカートを譲ってくれない商品を仕入れてしまったら、
・自己発送にしてAmazon本体が在庫切れのタイミングで、在庫復活する前に売り切ってしまう。
・赤字覚悟でAmazon本体が価格追従してこない価格まで値下げして売り切ってしまう。
この2パターンしかないと思います。
2.価格競争に巻き込まれる
副業ブームで、せどりの人口が増えました。
特に顕著なのは「楽天ポイントせどり」の人口増加です。
楽天で仕入れた商品の傾向は、Amazonでの販売ページを見ると一目瞭然です。
特に最近は、新規出品者が多数出品、同じような在庫所持数、同じような価格設定をしています。
プライスターなどで「最安値」に設定しておくと、誰かひとり価格を下げると、こぞって価格が下がります。
出品者が多い場合は当然早く売り切りたいので、値下げ競争が激しくなります。
価格を下げなくても売れる商品なのに・・・ええ迷惑やわ。
わたしはいつもこのように思っています 笑。
ここ1~2年の楽天SPUの改悪も値下競争に輪をかけいる気がします。
楽天をメインに仕入れしている人にとっては辛い話です。
ですので、わたしは最近はFBA倉庫に納品する商品は少し寝かせます。
楽天マラソン後などは、一番値下がりするタイミングなので暫く価格推移を見ます。
この場合も「keepaの波形」を見て、どれくらいのタイミングで価格が下がり、価格が戻るかを見ることが重要です。
3.返品、返金、商品の差し替え
Amazonの規約上「商品到着後から30日以内は返品可能」です。
これを悪用して「だめっだったら返品したらいいわ」的な考えで、平気で返品してくる客がいます。
わたしの中では家電、特にイヤホンの返品率が高いです。
不良品ならまだしも、「耳に合わない」とか「中身が違う」と訳のわからない理由で返品してきます。
一度あった例でいうと「SK-Ⅱ」の高級美容液を販売したのに「中身が違う」という理由で「スカルプD」が返品されてきました。
「はぁ?」ですよ。
いわゆる商品の差し替えですが、これ「犯罪」ですから。
この場合でもAmazonは「補填してくれません」。
シリアルナンバー、証拠書類の提出・・・うんぬんかんぬん。
面倒くさいし、補填されそうにないし、販売者は泣き寝入りですよ。
✅例えば10,000円の商品を再販できない状態で返品されたとき、損害はいくらでしょうか?
✅10,000円だから10,000円でしょうか?
✅この商品を8,000円で仕入れていたら、実際の損は8,000円かもしれません。
✅しかし、もしこの商品が返品されずに売れていたら2,000円の利益があったはずです。
✅その利益分もなくなったと考えると、やはり損したのは利益額+仕入額の10,000円です。
✅では、10,000円を取り返すためには、この商品を何個売ればいいでしょうか?
✅1個売れたら2,000円の利益。
✅2,000円×5=10,000円なので、5個売らなくてはいけません。
✅そう考えると損したのは10,000円×5=50,000万円ともいえます。
どうですか?
利益はなくなるし、ほんと辛い話です。
Amazonにとっては、こういう輩も「お客様であり神様」かもしれません。
しかし販売者側からすると悪質客であり、ときには犯罪者です。
Amazonも販売者側の立場を考え、対策を強化してほしいものです。
4,クレーム、低評価レビュー
このクレームや低評価レビューも辛いです。
「Amazonカスタマーサービス」からメールが入ると「ドキッ」としますよね。
大体が「お客様からのお問い合わせ」や「返品返金に関する通知」で、よい通知はほとんどありません。
返品、返金の理由も、ほぼお客都合や言いがかりです。
家電なんかだと「新品なのに電源が入りません」「初期不良です」などの理由で★1。
返品、返金された上に★1です。
「知らんがな!製造メーカーに言えや!」ほんとこう言いたくなりますよ。
化粧品だと返品期間内ぎりぎりで「効果がでません」や「肌が荒れました」などの理由で返品★1。
返品された商品を見ると「ほとんど使い切ってるがな!」ですよ。
また販売商品のライバルに中国人がいたら、商品を買い占めての「保留爆弾」や団体でレビューに「★1爆弾を投下」してきます。
これはさすがにたまらないので中国人セラーがいそうな商品は回避しています。
こういったクレームや★1レビューを避ける方法として、わたしは「自己発送商品」を多くしています。
特に高額品や大型家電などは全て自己発送にしています。
・受注を受けたら運送会社が営業してる時間内は、必ずその日に発送する。
(すぐに、丁寧に、対応することで★5レビューをいただいたケースが何度もあります)。
・自己発送なので発送前の商品状態を写真撮影したり把握しておくことで、返品、クレームを受けにくく対応もしやすい。
このようにクレームや低評価レビューを回避するために、自分なりの工夫も必要です。
5.知的財産権侵害の通知がくる
わたしも初心者の頃に、何度かきました。
いきなり知らないメーカーから「警告」みたないなメールがきたらびっくりしますよね。
このケースは2通りの対処があります。
・すぐに商品の出品を取り下げ、お詫びのメールを返信する。
・知らないフリして最安値に設定して売り切ってしまう。
仕入に慣れてくると、だんだんと「怒られそうな商品」の見分けがついてきます。
・その商品のメーカー本体が出品している。
・出品者が3社以内。
例えば先日、コストコに仕入に行ってこんな商品を見つけました。
この商品販売価格が「19,800円」で仕入れ値が「8,897円」です。
ざっと計算すると利益額8,210円、ROI914%、利益率41%の爆益商品です。
しかし出品者は「メーカー本体とビッグカメラの2社だけ」です。
「これは怒られるパターンやな」ということで、仕入を見送りました。
少数だけ仕入て様子を見てもよかったのですが「これだけの爆益商品がコストコにあるのに出品者が2社」の時点でやめました。
メーカーから怒られるかもしれない不安、怒られたときの対処を考えると精神的にも辛いです。
ですから、リスクがありそうな商品はできるだけ回避しましょう。
まとめ
以上、Amazonせどりは儲かりますが、辛いこともたくさんあります。
こういった壁にぶち当たり、Amazonせどりをやめた人も少なくありません。
まずは、辛くなるリスクをできるだけ回避し、不安材料を払拭しましょう。
それでも回避できないことは、自分で解決できるように勉強したり、ググったり、自己啓発しましょう。
わたしは1年間ビジネスの勉強することで、自己解決能力を高めました。
「辛い」ことの先には「幸せ」が待っています。
ですから、楽しんでAmazonせどりに取り組みましょう。
はじめまして!
53歳で30年間勤めた会社を辞め起業した、しんまんです(^^)
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